「ごめんなさい」を
強要してない?
お友達のおもちゃを横取りしたり
叩いてしまったり…
「悪いことをしたら謝る」
大人の世界では当たり前のルールなので
自分の子どもが「ごめんなさい」を
言えない時、つい
「ごめんなさいは?」と
強要してしまいがち。
子どもが自ら「ごめんなさい」を
言えない背景には必ず理由がある。
そもそも、発達。
社会性が身についてきて
「謝る」ことが出来始めるのは
4歳頃から。
自分が悪かったと反省し、
心から謝ることができるのは
6歳頃からと言われている。
他にはこんな理由が隠れている。
・事実と異なっている
・悪いことと認識していない
・気まずくて謝れない
・納得できない気持ちがある
そこをすっ飛ばして、
子どもの気持ちを聞こうともせずに
「ごめんなさいは?」と強要するのは
「ごめんなさい」を言わせて
あなたがスッキリしたいからではないかな?
もしかしたらその裏側には
「私はちゃんと謝れる子どもに
しつけています!」と相手の親に
思われたい気持ちが隠れていませんか?
謝らない子=悪い子、ではない。
そもそも、「謝る」って複雑で難しい。
自分がしてしまったことを
客観的に受け止め、自分の非を認めて、
言葉にして相手に伝える…
ごめんなさいを伝えるのは
大人でも勇気のいる行為なんだよね。
じゃあ子どもがお友達とトラブルを
起こしたらどうするか?
親が、子どものいる前で謝る。
例えば手を出したとかさ、
理由がなんであろうと我が子のミスを
認めたら、先に謝るの。
親が謝る姿を見ることで
子どもの心に
「あの子にいけないことをしたんだ…
謝らなければいけないんだな」
という気付きがうまれる。
そういう姿を見せてから、
どうして手を出しちゃったの?
何か理由があるんじゃない?って
子どもとゆっくり話して、
それでも手を出したのは
よくなかったねって
言い聞かせればいい。
そして、もうひとつ大事なこと。
お友達とのトラブルで
「ごめんなさい」と
言われた側になったとき。
許すか許さないか決めるのは、
子どもです。
勇気をもって謝れない子がいて
当たり前。
それと同じように、すぐに
許すことができない子がいて
当たり前!
我が子だけでなく、
相手の子どもも同じ。
トラブルを繰り返し乗り越えていく中で
子どもたちは学んでいく。
そんな子どもたちを信じて
ひとりの人間としてサポートできたら
良いのかなと私は思う。
それを学ぶのが「家庭の中」でもある。
親子間でのトラブルでも
「ごめんなさい」を
強要するのではなく、
子ども自ら言ってくるまで
待つ。ひたすら待つ。
子どもが自分から謝ってくれたら
「よく言えたね、謝ってくれて
ママ嬉しい。
気持ち伝わったよ。いいよ。」って
言って抱きしめてあげたら
いいんじゃないかな。
先日我が家の次男が、怒って
虫捕り網の棒で私を叩いたのね。
「ママを叩くために虫捕り網を
買ったんじゃない。
怒れる気持ちは分かるけど、
だからといって
叩いていい理由にはならない。
ママ、痛かった。」
とだけ伝えたの。
しばらくしてママお風呂一緒に
入ろうって言ってきたから
一緒に入って、あがるときに
タオルでふいて~と甘えてきたから
いいよって応えてふいていたら…
「ママ、さっきの叩いたのごめんね」
って言ってきた。
いや、ことが起こってから
40分くらい経ってたよ。
すごく嬉しかった。
信じて待ってよかった。
この出来事があって、より
「待つ」ことの大事さを
学んだ私なのでした。
ちゃんちゃん。